月別アーカイブ: 2010年9月

代表選挙(2)

いよいよ、明日が代表選挙であります。民主党の区議会議員という
いわゆる関係者である私でさえとても長く感じるので、国民にとって
はきっとものすごく長く感じたことでしょうね。
そして、あちらこちらで、「こんなに日本の厳しい状態にもかかわらず、
代表選で政治を止めて何をやっているんだ」とか「どちらも期待できな
いから下野すれば」などとお叱りを受けています。確かに、おっしゃる
気持ちも良くわかりますし、決して否定はできないと思っています。
ただ、参議院選挙で国民が出した結果が民主党に対してあのような
厳しいことであったことからすれば、今回の流れもある意味では誰も
防げなかったのかも知れません。参議院選挙は民主党に投票してい
ただいた方は約四割と、自民党の約三割に対し大きく勝ち越している
ものの、選挙制度の仕組みもあり、議席数では自民党より大きく下回
ってしまいました。
例えば、その敗因一つとっても、党内では意見が大きく分かれていま
す。また、鳩山さん・小沢さんのW辞任後、小沢さんご自身が三ヶ月目
で実質総理になる党代表選に手を挙げるという国民にとっては解り難
いことに対しての意見も分かました。さらに、菅内閣発足後の三ヶ月間
の政権運営に対しての評価もそれぞれ違いました。そして、最も重要
である今後の日本のため、国民のためにどのような政権運営をしようと
するのか、党を割って別の政党になるまではならないまでも、手法も含
めて双方大きく違っています。
やはり、皆さんのお叱りはもっともではありますが、上記のように意見
が違ってきてしまえば、今回の代表選は結果的には誰も防げなかった
のではと思えてなりません。そして、たとえ今のように我が国が厳しい
状態であったとしても、今後いつか通らなくてはならない必然性があっ
たようにさえ思います。
ただ、結果的に代表選挙を通してお二人の政策や方法、優先順位の
違いなどが明らかになって解りやすくなったのではないでしょうか。
そこで、前回お知らせしていなかった、私の菅さん支持の理由ですが、
①子どもから高齢者まですべての国民からより信頼をしていただける
  方はどちらか。また、諸外国からもより信頼される方はどちらか。
②菅内閣は「唐突な感の消費税論議」はあったものの、三ヶ月間で大
  きな失政は行ってはいない。円高・株安対策などにおいて無策内閣
  との批判はありますが、金融・経済学者や専門家でさえ効果的な介
  入時期や方法など意見が分かれる難題であり、焦って行動をして国
  民の貴重な財産を減らしてはいけないとも考えます。
③菅内閣として初めての予算編成を今まさに行っているわけで、小沢
  さんらが現段階で駄目だと烙印を押す理由が鮮明ではないし、無理
  があります。また、小沢さんがおっしゃる財源やサービスにしても、と
  ても現実的には厳しく、国民に大きな期待を持たせてもし出来なかっ
  たときは大きく落胆させてしまうだけではなく、二度と信頼をしていた
  だけないのではないかという不安を感じます。
④税のムダ遣いを徹底的に失くすことは当たり前ですが、税制の抜本
  的議論は責任政党として始めておく必要があると思います。もちろん、
  消費税だけの議論ではなく、相続税の見直しや法人税減税など、社
  会保障の充実をめざし総合的議論が必要です。
⑤マニフェスト絶対主義ではなく、優先順位の見直しや、国民への理解
  を深めながら一部現実的対応も時には必要と考えます。当然、菅さ
  んなら国民に充分な説明をしながら進めてくれるものと思います。
⑥小沢さんは、マニフェストを絶対守るとおっしゃっていながら、ガソリン
  税などの暫定税率の廃止をせずに鶴の一声で継続させました。一方、
  普天間問題では小沢さんが幹事長時代に鳩山さんにどのような助言
  をしてきたのか不明であり、また鳩山さんが行った「日米合意を尊重
  するが良い知恵を出す」と言う矛盾する言葉の意味が私には理解で
  きませんでした。
⑦政治手法の違いですが、もう親分・子分の時代ではなく、また一人の
  強権者が物事をすべて決めるというリーダーシップは、もう古いので
  ないでしょうか。私は、いろいろな意見を出し合って充分な議論がで
  き、個々の人材を生かして適材適所ですばらしいチームをまとめるリ
  ーダーを求めるものであります。また、菅さんは地方議員に対しても
  親分・子分の関係ではなく、きちんと役割分担をして担わせて貰える
  ものと思います。
まだまだ、他にもたくさんありますが、長すぎるのでこの程度で終わりま
す。
ちなみに、上記の考え方は言うまでもなく私個人の見解です。まったく違
う意見の方もいらっしゃるでしょうが、ご容赦いただきたいと思います。
 

代表選に関して

ここ数日、いろいろな場面でお会いする方から必ずと言っていいほど
尋ねられることは、やはり民主党代表選挙のことであります。
そして、「どちらを支持しているの?」と聞かれます。また、マスコミか
らも「どちらに票を入れるのですか?」と電話がかかってきています。
私自身は、党員・サポーターの方は別にして、議員ならばすべて秘密
にしないで態度を明らかにすべきだと思います。
当然、どちらの候補者に対しても個性があり、それによって好き嫌いも
あるでしょうし、いろいろなイメージもあるでしょう。また、日本の進むべ
き道筋をどのように考えているか、そして個々の政策ごとの評価もそれ
ぞれ受け止め方がひとりひとり違うと思います。したがって、議員が「ど
ちらを支持している」と公表することによって、「ナ~ンだ。見損なった」と
か「それならもう応援しない」ということになってしまうことを恐れて、まだ
公表できない人もいると思います。実際、まだ決めかねている議員もた
くさんいることも事実ですが、選ばれて政治家になっている以上、最低
でもあと四~五日中には明らかにすべきではないでしょうか。
私は、「菅直人を支持します」。理由はたくさんあります。菅さんとは昔
から関係が近いとか、小沢さんとはほとんど話をしたことがないなどの
現実の状況としてはありますが、今回の代表選の投票意識にはほと
んど考慮していません。
まずは、どちらが総理に相応しいか。そして、何をめざしていこうとする
のか。そのための手法はどのようにしていくのか。これらを充分検討し
た上で、私は結論を出した次第です。
もちろん、同様の各根拠を検討しても、私と逆に小沢さんという選択を
する方もいても当然でしょう。考え方や分析などが根本的に違えば、
そうなっても仕方ありません。そして、昨日なども私に対し「何を考えて
いるんだ」とか「まったく理解できていない」などと責める方もいらっしゃ
いました(私の支持者ではありませんが)。反論をしても、当然聞く耳は
持ってはいただけませんでしたが、政治と言うのはもともとそういうもの
ですから全然気にしていません。
なぜなら、私もその方々からの意見に対し、聞く耳は持っていませんの
で・・・・。政治家に信念が無くなれば終わりですし、それで次の選挙に
もし落選したとしても、決して後悔はしないものです。
検討した内容などは別の機会に改めてしようと思いますが、別の観点
からとても重要なことだと思っていることがあります。
それは、今回の代表選挙は、『民主党が問われている』ことに尽きるの
だと理解しています。言うまでもなく、今回の選挙は民主党所属の国会
議員、地方議員、党員、サポーターしか投票できず、にもかかわらず日
本の総理大臣が決まります。鳩山さんが、お辞めになった後も、確かに
国会議員だけで菅さんを総理にしたことも事実です。しかし、緊急的には
止むを得ないことだったと思いますし、制度として参議院選挙という、結
果につきましてはいろいろな見方がありますが、ひとつの国民の審判を
受けました。
しかし、今回は412人の民主党国会議員と2382人の地方議員と34万人
強の党員・サポーターで総理が決まります。したがって、今回の代表選は、
日本の全国民から、どのような結果を出すのか。『政権交代後の一年と
今現在の民主党が問われている』のであります。そして、特に国会議員、
地方議員は大きな責任を持っているわけで、結果如何によって信頼を得
られるのか、失うのか、とても重大な局面を向かえているのであります。
ぜひ、どちらを支持しているのか、自分の周りの議員に積極的に問いか
けてみてはどうでしょうか。