日別アーカイブ: 2010年9月13日

代表選挙(2)

いよいよ、明日が代表選挙であります。民主党の区議会議員という
いわゆる関係者である私でさえとても長く感じるので、国民にとって
はきっとものすごく長く感じたことでしょうね。
そして、あちらこちらで、「こんなに日本の厳しい状態にもかかわらず、
代表選で政治を止めて何をやっているんだ」とか「どちらも期待できな
いから下野すれば」などとお叱りを受けています。確かに、おっしゃる
気持ちも良くわかりますし、決して否定はできないと思っています。
ただ、参議院選挙で国民が出した結果が民主党に対してあのような
厳しいことであったことからすれば、今回の流れもある意味では誰も
防げなかったのかも知れません。参議院選挙は民主党に投票してい
ただいた方は約四割と、自民党の約三割に対し大きく勝ち越している
ものの、選挙制度の仕組みもあり、議席数では自民党より大きく下回
ってしまいました。
例えば、その敗因一つとっても、党内では意見が大きく分かれていま
す。また、鳩山さん・小沢さんのW辞任後、小沢さんご自身が三ヶ月目
で実質総理になる党代表選に手を挙げるという国民にとっては解り難
いことに対しての意見も分かました。さらに、菅内閣発足後の三ヶ月間
の政権運営に対しての評価もそれぞれ違いました。そして、最も重要
である今後の日本のため、国民のためにどのような政権運営をしようと
するのか、党を割って別の政党になるまではならないまでも、手法も含
めて双方大きく違っています。
やはり、皆さんのお叱りはもっともではありますが、上記のように意見
が違ってきてしまえば、今回の代表選は結果的には誰も防げなかった
のではと思えてなりません。そして、たとえ今のように我が国が厳しい
状態であったとしても、今後いつか通らなくてはならない必然性があっ
たようにさえ思います。
ただ、結果的に代表選挙を通してお二人の政策や方法、優先順位の
違いなどが明らかになって解りやすくなったのではないでしょうか。
そこで、前回お知らせしていなかった、私の菅さん支持の理由ですが、
①子どもから高齢者まですべての国民からより信頼をしていただける
  方はどちらか。また、諸外国からもより信頼される方はどちらか。
②菅内閣は「唐突な感の消費税論議」はあったものの、三ヶ月間で大
  きな失政は行ってはいない。円高・株安対策などにおいて無策内閣
  との批判はありますが、金融・経済学者や専門家でさえ効果的な介
  入時期や方法など意見が分かれる難題であり、焦って行動をして国
  民の貴重な財産を減らしてはいけないとも考えます。
③菅内閣として初めての予算編成を今まさに行っているわけで、小沢
  さんらが現段階で駄目だと烙印を押す理由が鮮明ではないし、無理
  があります。また、小沢さんがおっしゃる財源やサービスにしても、と
  ても現実的には厳しく、国民に大きな期待を持たせてもし出来なかっ
  たときは大きく落胆させてしまうだけではなく、二度と信頼をしていた
  だけないのではないかという不安を感じます。
④税のムダ遣いを徹底的に失くすことは当たり前ですが、税制の抜本
  的議論は責任政党として始めておく必要があると思います。もちろん、
  消費税だけの議論ではなく、相続税の見直しや法人税減税など、社
  会保障の充実をめざし総合的議論が必要です。
⑤マニフェスト絶対主義ではなく、優先順位の見直しや、国民への理解
  を深めながら一部現実的対応も時には必要と考えます。当然、菅さ
  んなら国民に充分な説明をしながら進めてくれるものと思います。
⑥小沢さんは、マニフェストを絶対守るとおっしゃっていながら、ガソリン
  税などの暫定税率の廃止をせずに鶴の一声で継続させました。一方、
  普天間問題では小沢さんが幹事長時代に鳩山さんにどのような助言
  をしてきたのか不明であり、また鳩山さんが行った「日米合意を尊重
  するが良い知恵を出す」と言う矛盾する言葉の意味が私には理解で
  きませんでした。
⑦政治手法の違いですが、もう親分・子分の時代ではなく、また一人の
  強権者が物事をすべて決めるというリーダーシップは、もう古いので
  ないでしょうか。私は、いろいろな意見を出し合って充分な議論がで
  き、個々の人材を生かして適材適所ですばらしいチームをまとめるリ
  ーダーを求めるものであります。また、菅さんは地方議員に対しても
  親分・子分の関係ではなく、きちんと役割分担をして担わせて貰える
  ものと思います。
まだまだ、他にもたくさんありますが、長すぎるのでこの程度で終わりま
す。
ちなみに、上記の考え方は言うまでもなく私個人の見解です。まったく違
う意見の方もいらっしゃるでしょうが、ご容赦いただきたいと思います。