後期高齢者医療制度で混乱

予想していた通り、後期高齢者医療制度で混乱し始めました。
「保険料を年金から天引きします」と各人に通知書が送付された
からです。
年金の受け取り金額が、早い人で今月の受給分から差し引かれ
るため、手取金額が減ってしまいます。もちろん、「天引きしない
とすれば、自分で銀行などの窓口で納めてもらうのだから手間が
はぶけるのです」などと政府や与党は言っていますが、制度の
複雑さも含めて、不満を持っている方が大勢いることも事実です。
また、社会保険庁からその方の年金額などの資料が届いた方か
ら、天引きされるため、今月は天引きが間に合わない方もいらっし
ゃいます。隣の葛飾区では、天引きは今月分からは行わないで
半年分の保険料は納付書で各人に窓口等で納めてもらう制度に
しました。このように、対応も自治体ごとに違ったりと、わかりづら
いため戸惑う方も多いのです。
さらに、確定申告を三月十五日に済まされたとしても、今回の計
算の基礎は時間的に間に合わないため、暫定的に前年と同じ所
得を基にしています。にもかかわらず、制度が違うため今までの
国保料と比べて負担が増えている方が多いと思います。それだ
けでなく、新聞等ではあまり記事になっていませんが、国保料は
住民税が無い方は所得割がなく、均等割だけでしたが、今度の
後期高齢者保険では住民税を基にするので゛はなく、所得を基に
計算しているので所得割が発生しています。したがって、支払保
険料が大幅に上がった方も多いのではないでしょうか。
小泉内閣の閣議決定で、与党の強行採決で決まった、この制度
です。議論もろくにしないで野党の意見も無視したやり方でした。
小泉旋風で自民党に議席をたくさん与えたつけが回ってきたとも
言われ始めています。
あきれたことに、今日のニュースでは自民党の国会議員が、「この
制度の詳細をよく理解していなかった」などと言っており、まさしく
今日勉強会が開かれ、多くの自民党国会議員で盛況だったとの
報道がありました。制度をわからないままで強行採決をしたことに
強い憤りを感じます。
こういったことをきちんと、整理していく必要があると思いますね。
残念ながら、この混乱はまだまだ始まったばかりです。
皆さんのご意見をお寄せください。