ガソリン税暫定税率

暫定って言葉の意味は?
そして、暫定ってどのくらいの期間?
確定するまでの間、とりあえず一時的に定めておくこと。
しばらくの間。
今日のように日曜日ですと、朝のテレビは、各局で政治討論番組
が行われています。私も、いつ、どこで、誰に聞かれても大丈夫な
ように、出来る限り見るようにしています。(結構、区議会議員であ
るのですが、国政の内容について、意見や説明を聞かれることがあ
ります。国会議員には区政のことはあまり聞かないと思うのですが、
やはり、区議会議員の方が、身近に感じてくれているからでしょう
か。何となくですが、少しうれしく感じます。)
今日のテレビ政治討論のテーマは、ガソリン税暫定税率が中心で
した。
もともと、33年前に、道路整備の必要を急務として、二年間だけの
つもりで、本来の税率に上乗せして、1リットルあたり25円の上乗
せをしたわけで、そのままずっと暫定にしているのです。
その間、道路を作る無駄を指摘されていたにもかかわらず(テレビ
各局でも数年にわたって各地の現場を何度も放映していましたね)、
何も変えようとしていなかったわけです。
今年の3月で暫定税率の一応期限が切れるので、あくまで元の税
率に戻しましょう。そして、本当に作らなくてはならない道路はどこか
確認をしながら進めましょう。・・・自民・公明はこれが理解できない
ようですね。
「通学路の安全、踏み切り立体交差の整備はどうするんだ」と与党
が言っていましたね。本来のガソリン税で整備するのが当たり前、
不要な道路を作らないで、早急に進めれば良いのです。逆に、今ま
で33年間、何で通学路の安全、踏み切り立体交差の整備をもっと
早いペースで進めてこなかったのか、テレビで放映されていたような
不要な道路を作る前にどうして通学路の安全、踏み切り立体交差の
整備に力を入れてこなかったのか、説明もありません。
そして、あきれることに、「今、税率を下げることは、環境問題に逆行
し、ガソリンをもっと使いましょうということに世界から理解を得られな
い」ですって。
今現在、国民がどれだけ厳しい思いで生活しているのか理解できな
いのでしょうか。ガソリン税が下がったら、もっとガソリンを使おうなん
て思う国民はいません。ガソリンの値段が、1リットル130円前後だっ
たのが、原油値上げで160円前後になっているのですから、暫定税
率分を撤廃しても値上がりする前の元の値段にも戻りません。
無駄なガソリンを使うだろうなんて思っているのは、国民の現在の経
済状況がどれだけ苦しいのかわかっていないのと、国民は環境に対
して無頓着であるとレッテルを貼っている馬鹿にした話です。
むしろ、ガソリンの消費は、生産地からの流通や仕事での利用などの
比率が圧倒的に高く、生産・流通コストなど物の値段に大きくかかわっ
ています。ガソリンの値段が、1リットル130円前後だったのが、160
円前後になっている今だからこそ、暫定を一度見直すべきです。
ちなみに、環境問題を真っ先に考えるのであれば、暫定税率分は道
路特定財源にすべきではなく、一度暫定税率分を撤廃して、環境良化
のみに使える環境特定財源化にする環境税を考えても良いのではあ
りませんか。もちろん、1リットルあたり25円などではなく、もっと少なく
ても環境にのみ使うなら十分だと思いますよ。無駄な道路を作り続ける
より、その方が地球温暖化の対策になることは、小学生でも理解でき
ますね。
長くなりましたが、もうひとつ、不思議なことがあります。
ガソリン1リットルには暫定分25円の他に元々かかっているガソリン税
29円があり、合計54円が税金としてかかっています。
したがって、例えば1リットル160円だとすれば、ガソリン税54円を差し
引いてガソリンそのものは106円になります。本来、消費税はこの106
円に5パーセント掛けて5円30銭を払えば良いと思うのですが、160円
全部に5パーセント掛けて8円払わされています。
要するに、ガソリン税金分にもまたさらに消費税がかかっているというこ
とです。税法がそうなっているからと言って、何かおかしくありませんか?
税金に税金をかけているのですから!