日別アーカイブ: 2007年1月16日

残業代ゼロ法案

「ホワイトカラー・エグゼンプション」なる法案、いわゆる企業が残業
代を払わないようにできる、別名「残業代ゼロ法案」について、安部
首相が今回の国会で提出することを断念しました。一方、柳沢厚
生労働相は今日の閣議後の記者会見でもこの法案の提出に意欲
を示していて、閣内不統一と批判されても仕方ないでしょう。ただ、
安部さんも「まだ国民の理解が得られそうには無い」と語ったとのこ
とですが、支持率の下落を恐れて提出しないだけで、気持ちは柳沢
厚労相と同じであることに違いありませんから、サラリーマンいじめ
内閣と言う意味では閣内は統一されているのかも知れません。
そもそも、こんなくだらない法案を考える自民党には、ただただあき
れるばかりですが、なんでも日本経団連やアメリカの意向に沿う政
冶になっていることに危機感を持ってしまうのは私だけでしょうか。
残念ながら、「美しい国」と言うスローガンが、一部の大金持ちとア
メリカ支配を好む人たちだけのメッセージに聞こえてしまいますね。
いずれにしても、この「残業代ゼロ法案」を今後も提出させないよう
にしなくてはなりませんし、公明党にも「慎重の上にも慎重に」(代表
談話)程度の甘すぎるブレーキではなく、悪法は与党であっても断じ
て許さない姿勢で厳しいブレーキ役を期待したいものです。